白い湖面に浮かぶ小さな島々。数十歩あるけば渡りきってしまうような小さなもの。
自分の絵に瓜二つの情景が目の前にあります。
信じられない気持ちです。
窓を開けてびっくりしました。重いカメラを反射的に掴んで表へ飛び出しました。薄いピンク色に視界がすべて染まって、別世界のよう。何か遠い昔の記憶を回想するような気持ちでいつもの散歩道を歩きました。
じわじわと沁みてくるようなうすむらさき。光の層、空気の量感、すみきった大気をどうやって記録すればいいのか。途方にくれるばかり。
太陽はすぐに消えていってしまいます。
一日がまた終わります。