私達の大好きな町、ヴィーラットへまた来ることができました。この人々との縁を結んでくれたすべてのものに、心から深く感謝します。
まずは今回も長期滞在させていただくマルケッタ、デンカさんのお宅に。
緑のトンネルの向こうに、彼らは温かく待ってくださっています。
ああ~!気持ちがようやく高揚してきました。
マルケッタさんの得意なグリークサラダ! ゴートチーズの酸味とオリーブの風味が利いた絶品です。
とにかく、日中は外で楽しみます。今年は蚊が少なくて楽ですわ~!!
冬に記録的に雪の多かった昨年は夏場に蚊が大発生! ちょっと大変でしたが、フィンランドの人々は涼しい顔でした。
ひとり、またひとり、各国から楽しい作家達が集まって・・・
間もなくワークショップが始まります。
さて、ワ-クショップの始まりです。朝食をいただきながらの打ち合わせ。
日中の苛酷な作業にもかかわらず、みんな笑顔をたやしません。それも含めて彼らの作家経験の厚みを感じます。長丁場の創作と滞在。どのように充実させて、活動を維持できるか。場の雰囲気を高めながら、一人ひとりを気遣うことのできるムードメーカーとして、それぞれの作家が自身の存在を理解しています。その中で、私は学ぶばかり。
なにやらおっぱじめた私。自分ばかり遅れをとってしまっては迷惑にもなるし、今回は40日ほどの滞在で全日程が終ってしまいます。滞在が短いので〝何か作って精一杯”で、終わりにしたくありませんでした。無い頭を使っての効率よい作業を心がけました!!
中央のオッリさんは「おじょうさんたち、この動物に、むやみにエサをやってはいけないよ」とおっしゃってます。
? 向かいのスペインの現代作家カロリーナさん(青いかた)がごそごそとなにやら有難げなものを出してこられました・・・・ そしてぷうぷうと息を吹き込むと・・・???
なんということでしょう!!
あっと言う間にヴィーナスが誕生したではありませんか!
このフィンランドの汚れを知らぬ森の緑と彼女のなんともいえない(いや、言おうと思えば実に簡単ですが…)存在感のミスマッチ。
フィンランド人のヘタさんもおもわずペアルックになってしまうほど。
『女性の尊厳は金次第の世の中』
なのだとか。極めてチープな存在として。
頭のリボンは単3電池でド派手に発光します! しかし、ここは白夜のフィンランド、夜はなかなか更けません。真っ暗な夜の森に光り輝く彼女を見たければ、丑三つ時にでも来るしかありません。
そう、一番輝いてる彼女に会いたければ、真夜中のフィンランドの森に、怪しい光を求め、さまよわねばならないのです。
(作家いわく、彼女は中国生まれでリサイクルだそうですが、
まだ汚れを知らぬ乙女、だそうです。)
語学って大事だなあ、って思います。意味わかんないや、こどもだから・・・
こちらもなにやらぐるぐると… ろんぐ
よめさん、山縣寛子はとりあえず、倉庫のドアに壁画を描き始めました。
いつもたのしいへタさんは、イメージに合う松の木を見つけるとパワフルに働き始めました。
手馴れたものです。彼らはみんな木のことを良く知っています。それぞれの木の肌合いを感じながら手際よく作業を進めていきます。
もう、サマになりすぎてます。
「いっちょ上がり!!」 おっとこまえ~!!
時間の合間に私も壁画をちょこっと描き始めました。世界一幸せな猫の横で。
一応本業は絵描きですので・・・
実は嫁さんの壁面もわたしのも、もともとロシアの有名作家の作品が描かれていたのですが、オリさんいわく「ボロくなっちまったから、塗りつぶしちまって!!」とのことでした。ごめ~ん