ギャラリーヴィリナでの、カーリナ、マデレーナさんの企画。 『本』と言うお題で、各国の作家達に作品を依頼し、スペイン、フィンランド、各地で展覧会を巡回させています。
これにはわたしは参加しておりませんが、昨年から関係の深い展覧会となっております。
彼女からのレクチャーを受けられることは、作家として大変光栄なことです。
ユーモアがあり、作家や文化交流についての愛情が常に感じられる尊敬すべき方です。
この『本』は、参加者が自由に、独自の『料理のレシピ』について書き込めるようになっております。
私も「刺身」を「魚料理」の項目に加えました。
Just, cut,cut,cut....and eat! with soy sauce and wasabi!! 直筆の軽妙なイラスト入り。
なめとんのか~って? 何をおっしゃる、シンプルなものが一番奥が深いのですよ! ええ。
にこやかな笑顔を見せているのはフィンランドの現代作家、スンナ・カンガスさん。やさしい~方です。
「Hiroharuサンハ、スバラシイ!!」「そーだそーだ」と
言っています。
いや、どの国の方も、言われることは同じですね。
これも面白い作品でした。一人の男のつぶやきや、支離滅裂な思考がぐしゃぐしゃの紙に書き連ねられて、古いトランクから出てきています。
鬱積した人間の心理や存在って、こんな感じなのかな、と思いました。
天井たっ高~!!!
超巨大なカーリナさんのスタジオでイブニングパーティ。
来るたび憧れが増します。
卓上は全てカーリナさんのデザイン。マリメッコ時代のものから、お皿、ワイングラスまで。
のんびりゆっくり…白夜を楽しみます。
現在もリバイバルされている、彼女のデザインファブリックのマリメッコ。いろんなドレスにも使われています。私もなんかほしいのですが、ドレスしかないのでどうにもなりません。カバンとかないのかなあ・・・
いっそ、着るか!! 着るしかないのか!?
2012、11月現在、ヘルシンキはもちろん、大阪のマリメッコショップでもこのカーリナさんのデザインのドレスがメインを飾っておりました。
「あんな~あんな~、コレ、ボクのトモダチやねん…」って店員のお姉さんに言いたかったのですが、その前につまみ出されました。
後日談:
2014年の春、わたしが企画した『フィンランド現代美術展』に、カーリナさんを招待作家としておまねきすることが出来ました!! わたしも光栄ですっかり浮かれてしまいました。
またとない機会なので、彼女のドレスが華々しく飾られているマリメッコの大阪のお店にご紹介できればと思い、事前相談に伺うことにしました。
お店側にとって、どんなに素晴らしい機会になることでしょう。自分達のメインドレスのデザイナーが来日し、店に寄ってもらえるなんて、マリメッコを愛する店員ならそんな光栄なことはないはずです。そして彼女の日本での展覧会をお知らせし、互いを知ることが出来れば、他店にない交流も生まれるし、双方に新しい客層を見出すことにつながると思ったからです。喜んでもらえるだろうな~・・・・・・・
そんな“つくり手側”の開放的な思いとはうらはらに、若い店長さんは忙しいのか、全く自分の目の前の仕事しか視野になく、困惑した表情で
「うちはそういうの、できかねますので…」
の一言で終わりでした。
そういうの、ってどういうの!???
モノづくりする人たちの気持ちや思いやりなんて、
売り子さんにはわからないんでしょうか?
涙
ココが、デザインアトリエスペース。うつくしい・・・
また、壁に掛けてあるドローイングがカッコええのですわ。光栄なことに、昨年買っていただいた嫁さんの作品も飾ってもらっております。(私のは・・無い! 無念なり…)
後日談:2014年、森井宏青の作品も飾られることに!! (なったはず・・・)
超~有名若手彫刻家、パシ・カリユラのスペース。わたしは彼と彼のすっとぼけたような作品が大好き。屈強なナイスガイですが、肩を壊して最近はレリーフ状の作品を多く手がけています。
早く万全の状態に回復してください、フィンランドの優しい熊さん!!
今回の目玉、フィンランドの若手作家のパイヴィハッキネンのでか~いインスタレーション。タイトルは「ロマンシ」
実際に相当な重量の鎖にぐるぐる巻きにされた、男女の息苦しいロマンスを、おっそろしい作品に作り上げております。これは説得力があります!!
お姉さま作家達がこのタイトルを見ては、しきりに「ふふぅ~ん!!」と含み笑いをされておりました。そんでもってみんなで
”奥さまご存知?この作品タイトル、『ロマンシ』ですってよ!!”
〝う~ろまんしあ~!!”とか歌い始めてオペラが始まり盛り上がるのでした。
何かお姉さま方皆様の琴線に触れるものがあるのでしょうか???
こどもだからわかんないや
マルケッタさんのペンションに帰ってきて~ほっと一息。
あ、ここはほっと一息入れるための個室(トイレ・シャワー室)です。
広すぎやろ~
朝食のグラスもさりげなくカイフランク。マルケッタさんにお願いすれば、古いヴィンテージ物の、薄いハンドメイドのを出してくれます。
ナイフフォークも古~いフィスカルス。わたしはこのアンティークフィスカルスを愛用しています。時々キルプトリ(フィンランドのリサイクルショップ)でも大量のフィスカルスナイフフォークセットの古いのが、格安で売ってたりします。まあ、大量に持ってたってしょうがないのですが。
また一日のさわやかな始まり。そして美味しい朝食はマルケッタオリジナルブレッドとオムレツ。
ギャラリー内でご自慢のマットをむりやり広げようとたくらむ、作家・山縣寛子。こらこら、ボク、子供の遊ぶところじゃないよ!
今年の展覧会は、キュレーターのトゥッカ、パイヴィ夫妻の招聘で、洗練された彫刻家の作品が目立ちます。
フィンランドのティモ・ハンヌネン、先ほどのパシ・カリユラ、ノルウェーのグン・ハルヴィッツなど。グンさんの石彫もほんと、すばらしく、ぜひとも一個ほしい~!!!!!(しかも、なぜか安い。有名作家なのに・・・)でも、どうやって持って帰る・・・????
ニューヨークで売れっ子のフィンランド人若手作家、ミッコ・サルミネン。ごっついおもろいねん。美術誌の一面をぶっち抜きの有名人です。
昨年の大作とは違い、私は今回は小品での参加。
代表、オリ・ラトゥの傑作が、たわわに実るりんごの下に。
いずれも厳しい冬を乗り越えて、まぶしい夏の陽を満喫しているようです。
仲良し姉妹(?)年齢差は不明
こちらのホームセンターのようなところによく買い出しに行きますが、この日は水性アクリルか、エナメルのペンキが目的でした。
様々なDIY道具、野山で使うような道具は、日本よりは遥かに本格的なのですが、そういえば、ペンキって見ないよなあ・・・などと少々不安でした。というのも、今回は壁画用の鮮やかなものが複数要りましたので心配しておりましたが、ご主人は飄々としたもの。
そして、カタログの膨大な色見本のナンバーを「これと・・これ。」と店のお兄さんに告げると、なにやらマシーンに打ち込んで、ピッピコガシャ-ン・・・こちらでは必要な色をその場で調色して作るのです! だから、赤青黄色、と言ったペンキの缶がずらりと並んではいないのです。色調のベースとなる原色があって、それらの配合比率で、カタログどおりの色を必要量その場で作って売っているのです。新しい缶に入れて、500ml以上から作ってくれてそれほど時間も要しません。価格はそれなりに高く感じました。
ご主人の話では、いつも家の外装塗装に使ったりして、丈夫で色彩も鮮やかさを長く維持する上質なものだそうです。しかし、そのように混色をその場で出来る、と言うことは、純粋な無機顔料比率は低いのではないかと思うのですが・・・
あと、ペンキに混ぜて調色するためのピグメントもボトル入りで作家さんからもらいました。白ペンキに赤をひとたらしすると、鮮烈なピンクになる、と言うような使い方をします。それでいけば絵の具のベースは僅かだけにして、ピグメントをいくつか持てば大概の色彩が得られることになります。
ただし、それだけの染色力を持つと言うことは、無機顔料ではありえませんし、有機顔料だとしても、質がどの程度のモノか不明なので、あくまでクラフト用なんだと思います。
しかし、面白い材料が普及しているものなんだなあ、と思いました。
あと、便利に製材された材木なんて、全く見かけません!!みんな自分で作るんですね。
初公開!!(?)これがペンキマシーンの中!!
つまり、ひろ~い店頭には様々な色見本のカタログと、このマシーンだけ。ペンキコーナーは無いのです。
だからと言って、小規模なのではありません。こちらはDIYが盛んですから、いえの補修、建て替えなども個人でされることが多く、一般人の塗料の購入量も半端ではありません。どうやってその大量の注文に応えているのか、やっぱり不思議です。
お買い上げ~。ペンキ缶は全部あたらしく同じもの。フタにマシーンからの注入口があって、透明ポリキャップでふさぐようになっています。そこから色が見えるので、どの缶に何の色が入っているのかが分かります。
みんな大好き、夕食時間!!なごみます。ここはご主人オリさんのご自宅。
後ろのどでかい作品に注目です!! って、どっかで書きましたっけ?
私の昨年の作品です。家のとっておきの場所に飾っていただいてて感涙~
日本では粗大ゴミとしか思ってもらえないのに・・・
皆さん!!目覚めなさい!!
レイクサーモンとトナカイ、昨年一緒に採ったきのこ、スッピロバハヴェロのソース(超美味!)がかかったポテト。(と、フィンランドビール!!)